その時——。 夫婦は、久しぶりの再会を喜び合っていた。 その時——。 男女三人は、次の仕事に取り掛かろうとしていた。 その時——。 その者は、なす術なく車を止めた。 その時——。 世界は、異形の悪夢にうなされた。

溶けていくのです。 氷が？ いえ、自分が。

「自分でも、マダミスをつくってみたいけど……。でも、難しそうだし。あーあ、どこかに、マダミスのつくり方を懇切丁寧に教えてくれる神様みたいな人はいないかなぁ？」 「こんにちは、まるゆだよ。マダミスのつくり方、教えちゃうよ〜！」

ルームシェアをしていた四人のうち一人が、自室で遺体となって発見された。 ドアには内側から鍵がかかっており、現場は密室状態。 同じ家にいた三人の容疑者たちは、それぞれ「アリバイがない」「鍵を持っている」「動機がある」。 互いを尊重し助け合う共同生活のための掟を破ったのは誰か？ 今、話し合いが始まる。

カーステレオからビリー・ジョエルが流れている。 助手席の女が目を覚ます。

20XX年――。未知の感染症が地球規模で流行した。 ワクチンの供給が需要に追いつかず、すべての人々がその恩恵を受けられるという状況ではない中、とある企業の社長が声明を発表した。 「100名分のワクチンを確保した。厳選なる抽選のもと、当選者に接種券を届けよう」 迷わず応募したあなたのもとに、当選の通知が届く。 案内された指定日の指定場所に、あなたはやってきた。 そして――。

常時２名体制で警備されている、とある豪邸の家財室。 深夜……停電……破壊音……うめき声……。 灯りがつくと、そこにいたのは、４人の警備員。 「わー、ひとり死んでる！」 「っていうか人多くない？」 「宝石もなくなってるぞ！」 鳴り響く警報――屋敷の主が駆けつけるまで、1分もないだろう。 果たして、事態の”解決"はできるのか？

入院中のクラスメイトにプリントを届けに来た。 互いに、顔と名前だけは知っている程度の微妙な距離感のふたりのお話は、そうして始まり、やがて……。

あの物語の行く末(エピローグ)は、果たして……。

あなたはサンタクロースだ。 今日は12月25日。 子供たちが楽しみにしているクリスマス。 今は午前5時。 あなたは……たった今起きたところだ。 まずい。 非常にまずい。 昨夜はプレゼントの支度をしている間に、いつの間にか眠りこけてしまっていたようだ。 子供たちが目を覚ます前にプレゼントを超特急で届けなくちゃ！！