莫大な遺産を持つウィルソン家。 妻を亡くした当主は豹変して横暴になり、どこからか呼び寄せた怪しげな霊媒師のみを信用している状態であった。 その当主が亡くなった。 そして霊媒師が高笑いをしながら言う。 「わらわが霊能力で殺したのじゃ」 霊能力による殺人など、警察がまともに取り合ってくれるはずがない。 屋敷にいたのは、長男、次男、三男、メイド、そして霊媒師本人。 彼ら自身による事件の調査が始まる。

時は大正。 世紀の豪華列車「しののめ」の初運行。 そこに乗り込んだのは、御曹司、作家、女優、令嬢、執事、探偵、女給。 華やかな乗客たちの旅路は、突然の惨劇で引き裂かれる。 車掌が遺体で見つかったのは、鍵のかかった密室内。 走行中の列車ゆえ、外部犯は絶対に不可能。 つまり容疑者はあなたたち七名だけだ。 制限時間は列車が次の駅に着くまで。 この事件の真相を解けるのは、乗客たち自身だけだ。

時代は昭和後期。 登山中に迷ってしまった若者たち。 彼らが辿り着いたのは、烏に囲まれた村だった。 そして一晩を明かした翌日、若者たちの中の一人が烏に群がられた無残な姿となって発見される。 果たしてこれは烏の襲撃によるものなのか、それとも殺人事件なのか。

人の身で全てを知ろうとは愚かなこと。 時代は昭和後期。 山奥の村に存在する大口（おおくち）村。 その村では独自の神「オオクチ様」が信仰されていた。 年に一度の祭りの日、村人の一人である猟師の遺体が見つかる。 そこにオオクチ様のお告げを受けたと言う神子が現れ、こう告げた。 「この中に非常に強い悪意を持った者がいます」

大正時代。 とある成金が屋敷でのパーティの最中、遺体となって発見された。 容疑者は屋敷にいた、御曹司、作家、記者、女優、使用人の五名。 犯人はこの中にいるはずだ。